薄毛は今や男性だけでなく女性にとっても悩みの種。段々抜け毛が増えてきたけど原因がわからない……。抜け毛で悩んでいるなら毛根の状態を確認するのがおすすめです。まずは正常な毛根の状態から確認しましょう。正常な状態で抜けた髪は、毛根もしっかりしていて、毛根部にも再生力が残っています。自然脱毛なら何も心配する必要はありません。抜けた髪を見て、付け根の毛根がマッチ棒のようになっているのが、自然に抜けた髪のノーマルな毛根です。これを基準に考えていきますので、それ以外の毛根と比較してみましょう。毛根がない場合では、早めの対処をしないと急速に抜け毛が進行する恐れもあります。抜けた毛を見るのは気分の良いものではありませんが、確認する時には必要なものなのです。
毛根の形や状態で、危険性や抜け毛の原因を区別できます。ここからは5つに絞って毛根別に抜け毛の原因をご紹介しましょう。
自然脱毛の中でも髪の寿命が短くなっている毛根のタイプがあります。男性は4年、女性は6年程度が髪の寿命ですが、再生力の低下で抜けやすくなるケースもあります。マッチ棒よりも小さな膨らみになってきた毛根が付いていると、慢性的な抜け毛になっていると思って構いません。毛根が細い、小さいという事は、それだけ毛根の組織が弱っている事を示しています。薄毛のリスクが高いというわけではありませんが、注意したほうが良いでしょう。一見健康的な毛根でも、先端にヒゲのようなものが付いている時は要注意です。フケなどの頭皮異常が原因で炎症を起こし、寿命より早く髪が抜けてしまっていると考えられます。この場合は、早めにヘアケアなどの対処を行なう事で、十分に回復する可能性があります。
慢性的な脱毛になっている毛根より、さらに細くなっているなら広汎性脱毛の可能性があります。これは、生えない状態ではないのですが、髪の栄養が不足しており、ちょっとした事で簡単に抜けてしまう程度の力しか残っていません。見た目より頭皮や毛根の中で薄毛が進行していると考え、ケアを始めましょう。
円形脱毛症では弱々しい毛根の先に白い油のようなものが付いています。また、先が細く針のように尖った毛根もあります。この場合でも、ヘアケアと身体や心のケアを同時進行する必要があり、再発率も高くなっています。その段階からさらに進んだ難治性円形脱毛症では、抜け毛を見ても毛根がありません。ここまで進んでしまったら専門家のサポートがなくては抜け毛改善ができません。
最近目立つのがストレスが原因の抜け毛です。毛根がない、もしくは見分けるのが難しいほど痩せた毛根になっています。自然脱毛の毛根に近いものもありますが、抜けた後に生える確率が低いでしょう。育毛剤だけでの改善は難しいと考えて下さい。
10cm以内でやせ細った髪の毛が抜けるようなら注意して観察しなくてはいけません。髪の毛の寿命が短くなっていて、薄毛が急激に進んでいくタイプだからです。毛根はありますが、この毛根には力がないと判断して良いでしょう。育毛剤だけで抜け毛を治す事はできません。
以上のように、毛根の状態をしっかり確認すると、どの程度の危険性があるのかが判断できます。抜け毛が気になっている人は一度自分の毛根をチェックしてみましょう。髪の毛は失うより取り戻すほうがはるかに時間がかかります。年を取れば、ますます回復までの時間は長くなります。できるだけ早く気付いて、早く対策を取る事が重要になります。そのためにも抜け毛の毛根の状態には日頃から気を配ってチェックするようにして下さい。
【参考文献】
「バイオテック」
「E PARK ビューティー」
「anti-complex」